講座単価10万円以上のコースが売れにくい時代
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講座単価10万円以上のコースを扱うスクールを、我々は「スキルスクール」「資格スクール」と呼んでいます(上記の価格帯のスクールの多くが資格やスキルアップを目的とするため)が、今回はその分野についてのお話です。
※上記のような高単価講座を扱うスクール様は、「資格スクールメルマガ」もご活用くださいませ。資格スクールの業績アップについて書かれています。
http://www.funaisoken.co.jp/site/column/column_1287731923_1.html
1990年代の後半から2004年にかけて、世間は「不景気」「就職難」のキーワードに溢れ、それに伴って「手に職」「スキルアップ」のための、資格取得やスキル習得のためのスクール通いが盛んになりました。
また、それを後押ししたのが「給付金」制度であり、受講料の80%が支給されるというシステムがスクール業界の追い風となりました。
しかし、2003年に給付金の制度が変更されると、給付金制度の恩恵を受けていた英会話やパソコン資格スクールは大打撃を受け、急速にマーケットは縮小、多くのスクールが姿を消していきました。
一方で給付金制度とは無縁だった「手に職」系のスクール(主に癒し・整体・ビューティーなど)においては、2004年以降も市場は拡大を続けていました。
しかし、こちらのスクール分野もスクール数が急増し、分野間の競争が激化したため、各スクールの反響数は一時期に比べて横ばい傾向になりつつあります。
2011年、東日本大震災以降、さらに上記のような資格スクール、スキルスクールの反響数は全国的に減少傾向になっています。本来は不安の増加とともに、資格取得などに向かうはずの消費者の動きが、今回はあまりスクールに向かっていないことが大きな原因です。
さらに所得の低下なども手伝って、今は講座単価10万円以上のスクールにおいては、「スクール不況」とも呼べるような状況が広がっています。
私どもに寄せられるスクール様のご相談内容でも「2~3年前と比べて反響数が3割程度落ちている」といったお悩みが増えています。
消費者のスクール選び、資格選びの基準が大きく変わっているため、
「資格やスキルの魅力をパンフレットやWEBサイトで伝えて入学を促す」
「SEO対策でスクール名を上位表示させ、資料請求と体験誘導で入学につなげる」といった従来のスクール運営モデルでは対応できなくなってきているのです。
一方で時代の変化、消費者の変化に合わせて、スクールの集客戦略やビジネスモデル構造を変化させているスクールでは、この夏も業績好調だとスクール経営サポート倶楽部の会員企業様や弊社の顧問先の動向から見てとれます。
時代背景としては確実に厳しい時代に突入していますので、あとはスクール側の努力次第の時代といえます。この時期に業績が上がる気配が感じられないスクール様は、今後もその傾向は続きますので「撤退」さえも視野に入れたほうがいいかもしれません。
資格スクール業界の未来は今後も厳しさを増すばかりですので、今後の戦略構築とこの1~2年で業績アップの道をつくりあげられるかどうかがカギになりそうです。
このスクール不況の時代でも業績好調のスクール最新ノウハウを初公開!
http://www.school-keiei.com/seminar/311446.htm
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