袋小路になるスクールビジネスモデルは経営すべきではない

2013年11月5日配信

先週は珍しくスクール関連のニュースが取り上げられました。
カリスマインストラクターの樫木さんの「スタジオ」がわずか1年で閉鎖され、それに関するトラブルなどが話題になったという、あまり良い方向ではないニュースでしたが…。

ワイドショー的な真相は私は知りませんが、今回の樫木さんのカーヴィースタジオのニュースは、スクール・スタジオ経営という視点で見ると、単純に「ビジネスモデルが間違っている」ことが原因であり、1年で撤退を決断したオーナーの判断は正しいといえます。元々、開業前に気づいておかなければいけないレベルのビジネスモデルの欠陥があるのですが…。

実はこの樫木さんのスタジオ閉鎖問題は、決して珍しい例ではありません。
スクール業界には「一見短期間は利益が出る」「利益が出そう」なビジネスモデルではあるが、実際には利益が出にくい、年商が一定以上は絶対に上がっていかない、5年はビジネスモデルが継続しないような、「欠陥のあるビジネスモデル」が多数存在しています。
こうした欠陥のあるビジネスモデルをFCなどが販売しているケースもあるのがスクール・教育業界の問題のひとつでもあるのです。

先行きが袋小路になってしまうビジネスモデルの主な原因は、
1.店舗展開が難しい(1~2拠点までの拡大しか現実的には不可能)
2.ブームが去ったらそのまま売上が半減して経営を維持できない
3.固定費が高く一定以上の生徒数を確保し続けなければ赤字になる
これらが大きな特長になりますが、スクールビジネスにおいて、これらの欠陥に気づかずに目の前の事業を一生懸命頑張っている企業様が多いのも現実です。

もちろん、3年、5年などの短期でお金儲けをするために上記のようなビジネスを行うことは否定しませんが、長期的にビジネスをしていきたい、企業を拡大していきたいとお考えの場合は、上記のような欠陥のあるビジネスモデルで経営をすべきではありません。

自分自身が信じているビジネスモデルの将来性があるかどうかを冷静に見極めていくことも大切なのです。

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