異業種からのスクール・学習塾参入の注意点

2013年3月26日配信

近年、個人の方の独立開業、また異業種の企業のスクール事業への新規参入
が増えています。
目的としては「収益を上げるため」といったシンプルなものから、「本業の
人材調達のため」「地域貢献のため」など様々なスクール・教育業ならでは
の目的があります。

街を見渡してみると個別指導塾のフランチャイズや英会話の個人開業が増え
ているため、業界そのものが活況に見えるため、市場の成長性を感じての参
入が多いのだと思います。事実、教育・余暇産業が今後成長していくのは間
違いありません。

しかし、事業を始めた企業が全て順調に上手くいっているかというと、決し
てそういうわけではありません。むしろ個人で開業、異業種からスクール・
教育事業に参入した場合、事業の立ち上げに失敗して赤字化しているケー
スの方が圧倒的に多数なのも事実なのです。

それではなぜスクール事業の開業の失敗率がここまで高いのでしょうか?

それには大きく分けて2つの理由があります。
1つ目は「スクール・教育業ならではの『積み上げ式・晩成型』の売上の伸
び方への理解が少ないケース」。
2つ目は「そもそもスクール・教育業の特殊性や業界のセオリーを無視して
失敗しているケース」です。

1つ目の「積み上げ式・晩成型」への不理解についてですが、スクール・教
育業は売上のベースが月謝制になりますし、またブランドや認知度などによ
り集客が大きく左右されます。そのため、OPEN当初の売上や生徒数規模
は少なくとも、しっかりと経営を続けクチコミが広がってくるのを待ってい
れば、徐々に売上は上がっていきます。
しかし、他業種(特に小売業や飲食業)などの常識から考えると、OPEN
当初の売上からその後の売上規模を類推することが多いため、このスクール
事業の売上不振が「事業の失敗」と思ってしまい、その後の資金投下や努力
を怠るケースが多いのです。

2つ目の「業界のセオリー無視」についてですが、これも非常に多く見られ
ます。
実はスクール・教育業においては、外の業界の方が見ているだけではなかな
かわからない「絶対に失敗するやり方」「後々トラブルが増えてしまう経営
方法」など、タブー項目が少なからずあります。そういった「必ず避けなけ
ればいけない失敗の原因」を、業界のセオリーを知らないばかりに避けるこ
とができず、いたずらに資金や労力を無駄にしてしまうのです。

この2つの失敗の理由についてですが、FCに加盟することで全てが避けら
れるかというと、決してそうではなかったりするのも事実です(ロイヤリ
ティの問題など、利害関係がからむことにはFC本部は正しい情報をくれな
かったりするため)。
スクール開業の成功のコツに「FCなどの情報に過度に依存しない」という
のもあるくらいです。

スクール・教育業界は非常に魅力的なビジネスである一方で上記のような
注意点を忘れていると、大きな失敗をしてしまいますので注意しましょう。
しっかりと業界の経営セオリーや特性を学ぶ必要があるのです。

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