拠点展開の光と影~何が分かれ道か~(2)
それでは前項で述べた(1)と(2)の企業の違い、何が分かれ道になってしまったのかを考えてみましょう。
「拠点展開」を企業の成長拡大のための手段、売上アップの手段として考えたのは同じです。
しかし、決定的に差が生まれたのは、
「拠点展開していく中での人材・組織のリスクを知っていたか」
「サービス業の根本は人材であり、その人材にスポットを当てたか、組織を健全な状態に維持しようとしたか」
の違いです。(1)に陥ってしまう企業の多くは、経営者様・経営幹部様が「拠点展開」に関わる「人材」についての認識が甘い、代わりの人材はいくらでもいるくらいの発想であることが多いように思います。
経営は方程式では測れません。
会社の売上=単店売上平均×拠点数
のような方程式感覚で拠点展開を続けた企業は最終的には、方程式では計算できない「人」によって経営の根幹を揺さぶられてしまいます。
人材の採用・教育・定着・モチベーション&テンションの維持、ハイパフォーマンスを出せる環境づくりなど、マネジメント要素によって売上は大きく左右することになります。
非常に優秀な経営者様で、ビジネスモデルの精度も高い企業の業績が伸び悩むのは、こうしたマネジメントの部分、さらに言えば「人の心」の部分への理解の甘さが原因であることが多いのです。
スクール業界には、このような「組織上のリスク」に気づかずに業績低迷を引き起こすケースが非常に多かったため、なんとか事前にこのリスクに気づき対策をするための方法として、組織の状態を診断するアンケートテストを昨年から制作し実施しています。
既に実施されている企業様が多数いらっしゃいますが、やはり業績好調で持続的な成長が出来る企業は組織の点数が高く、どれだけ売上が上がっていても、組織に不安を抱える企業様は点数が低くなっています。
(マネジメント面で弱い企業様は、アンケートで社員の本音がはじめてわかり、驚かれることも多いようです)
自社を持続的成長につなげるため、安定した組織づくりを目指すため、このアンケートテストをご活用いただければ幸いです。
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