学習塾業界は「競争」戦略が必要不可欠
4月・5月に開催される学習塾向け経営戦略セミナーに関連して、今回は学
習塾に関連する内容です。
基本的にスクール・教育業のビジネスにおいては、「自社がどこまでお客様
に対して良いサービスを提供できるかどうか」が重要であり、競合企業を
過剰に意識すると、むしろ会社の方向性が間違った方向にいってしまうこと
が多々あります。
そういう意味では「競合企業」ではなく「お客様」を経営の中心において
指針をブラさないことが大切になります。
しかし、これが学習塾業界においては少し話が変わります。
もちろん、生徒や保護者を中心においた経営をすることは間違いありません
が、学習塾の場合、消費者の「塾選び」の基準に、
「より合格率が高い塾」=「合格実績が高い塾」という明確な基準があるた
め、他塾と比較して上位進学校にどれだけの人数を合格させているかが重要
になります。
進学校への合格実績の数がそのまま生徒募集・業績に直結することが多いの
です。
このような「合格者数のシェア」争いが宿命付けられている学習塾経営にお
いて、ただ目の前の生徒のことだけを思って現場を運営していては、最終的
には衰退の道をたどることになります。
目の前の生徒のことを大切にしながら、長期的ビジョンを持って「いかに
自塾の合格実績のシェアを1名ずつ上げていくのか?他塾のシェアを奪って
いくのか」を意識しなければいけないのです。
上記のような「競争戦略」のうちの「合格実績シェアの奪取」を具体的に
経営に落とし込む手法は様々なパターンがありますが、一例をあげると
「逆算式の合格実績づくり」です。
「中学3年生の成績上位者をなるべく進学校に合格させる」といった発想で
塾運営を行うのは、結果論的合格実績づくりです。この運営方法ではなかなか
合格実績シェアは増えていきません。
一方で「小学5年生?中学1年生の有望な生徒(今は実力不足でも)を、
数年後に合格ラインに上げるために育て上げていく」といった発想の
『逆算式の合格実績づくり』を取り入れることで、生徒や保護者の意識を
高め、また先生たちの教務に対しての意識向上にもつながります。
このように学習塾の現代の競争環境においては、他塾を追い抜きながら、
顧客満足を最大化させる経営スタイルが必要不可欠になっています。
こうした経営感覚を身につけた教室長クラスを一人でも多く保有している
塾企業が、少子化でも生き残れる塾になることができるのです。
【お知らせと注意事項】
「2013年学習塾経営戦略セミナー」のお申し込み受付がスタートして
おります。
今回の塾セミナーは「地域一番化」そして「強者に勝つための競争戦略」
についてです。
セミナーテーマが「競争」に特化しておりますので、競合関係になる同一
商圏の企業様のお申し込みは一部お断りするケースがございますので、
ご興味がおありの企業様は先着順となりますのでお早めにお申し込みくだ
さいませ。
『2013年学習塾経営戦略セミナー』詳細はこちら
http://www.funaisoken.co.jp/seminar/313342.html?mm=1303
2013年4月21日(日) 13:00?17:00 大阪府 (株)船井総合研究所 淀屋橋セミナープレイス
2013年5月12日(日)13:00?17:00 東京都 (株)船井総合研究所 東京本社
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