大手進学塾(集団指導塾)の集客・マーケティング方法
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大手進学塾の集客・生徒募集は「地域内の上位進学校への合格実績」が最も重要!
各県、各市において最も多い学生数を抱える大手進学塾の集客や生徒募集において、最も重要な要素は「上位進学校への合格実績」です。これは、保護者が子どもを進学校に送りたいと考える際の最も大きな動機となります。
まず、保護者が子どもを進学校へ高校受験させる際、進学校への合格実績(ブランド)は大きな安心材料となります。進学校への進学は、子どもの将来に対する投資であり、そのためには信頼できる塾を選びたいと考えるのが一般的です。合格実績が豊富な塾は、教育の質が高く、子どもが確実に目標を達成できる可能性が高いと信じられるため、自然と選ばれることになります。
具体的な例を挙げると、例えば地域内での上位進学校への合格実績を持つ塾は、その実績を活かして積極的にアピールすることができます。ポスターやパンフレット、ホームページなどの広告媒体を通じて、過去の合格者数や合格校を明示し、保護者に対して安心感を与えます。このように、合格実績を確保し、それを効果的にアピールすることが重要です。
特に進学校の合格実績のシェアが50%以上になってくると、「その学校に進学するのであれば、その塾を利用する方が安心」という心理になりやすくなるため、合格者の占有率も重要です。
大手進学塾の販促手法の具体策
次に、大手進学塾がどのようにして集客や生徒募集を行っているか、具体的な販促手法について説明します。
WEBマーケティング
WEBマーケティングは現代の集客において欠かせない手法です。ホームページのSEO対策やSNSを活用した広告、検索エンジン広告(リスティング広告)など、多岐にわたる手法があります。特に、進学塾においては保護者がインターネットで情報を収集することが多いため、オンライン上でのプレゼンスを高めることが重要です。具体的には、塾の合格実績や教育方針、授業内容を詳細に紹介し、保護者の信頼を得ることを目指します。
大手進学塾は校舎展開範囲が広くなり、WEBマーケティングのターゲットキーワードも多くなるため、WEBマーケティングの精度が生徒獲得コスト大きく影響するようになります。
大規模校舎を活かした外観演出
大規模な校舎を持つ塾では、その外観を活かした販促が効果的です。校舎の外壁や窓に合格実績や特長を掲示することで、通りすがりの人々に強い印象を与えます。また、夜間のライトアップやディスプレイの活用により、視覚的に魅力的な演出を行うことができます。これにより、地域内での認知度を高め、集客につなげることができます。
近年の大手学習塾は駅前の好立地に校舎を構えることが多いため、このこのそのものが重要な販促・生徒募集手段になっています。
交通広告
交通広告も有効な手段の一つです。特に、通学路や駅、バス停など、子どもたちや保護者がよく利用する場所に広告を配置することで、塾の存在を広く知ってもらうことができます。例えば、電車の車内広告や駅のポスター、バスの車体広告など、目に留まりやすい場所に塾の情報を掲示することで、効果的な集客が可能です。
校舎展開範囲が広い大手学習塾だからこそ、無駄なく運用できるのが特徴です。
(中小・零細塾だと費用面の負担以上に、交通範囲が広すぎて無駄なエリアまで広告が出てしまう)
クチコミや紹介
最後に、クチコミや紹介による集客も非常に重要です。満足度の高い教育を提供することで、保護者や生徒からの信頼を得ることができます。これにより、自然とクチコミが広がり、新たな生徒募集につながります。また、紹介制度を設けることで、既存の生徒や保護者からの紹介を促進することも効果的です。具体的には、紹介者に対する特典を用意し、積極的に紹介を促すキャンペーンを実施します。
大手進学塾においては「教室現場」と「本部」のそれぞれの販促・広報活動が重要
大手進学塾において、効果的な集客や生徒募集を行うためには、「教室現場」と「本部」の双方が連携し、それぞれの役割を果たすことが重要です。以下では、教室現場と本部の役割や具体的な販促・広報活動について説明します。
教室現場の生徒募集における役割や具体策
教室現場の役割は、直接的な生徒募集と地域密着型の広報活動です。具体的には、以下のような活動が含まれます。
体験授業やオープンスクールの実施
教室現場では、定期的に体験授業やオープンスクールを開催し、新規生徒の獲得を目指します。これにより、保護者や生徒が実際の授業を体験し、塾の雰囲気や教育内容を直に感じてもらうことができます。
地域イベントへの参加
地域のイベントや祭りに参加し、塾のブースを出展することで、地域住民に対する認知度を高めます。また、イベントでの体験授業やミニレッスンを行うことで、新たな生徒募集につなげることができます。
口コミの促進
教室現場では、既存の生徒や保護者からの口コミを促進するために、満足度の高い教育を提供することが求められます。これにより、自然と口コミが広がり、新規生徒の獲得が期待できます。
本部の生徒募集における役割や具体策
本部の役割は、広域的な販促・広報活動の企画と実施です。具体的には、以下のような活動が含まれます。
広告キャンペーンの企画と実施
本部では、テレビやラジオ、新聞、インターネットなどのメディアを活用した広告キャンペーンを企画し、実施します。これにより、広範な地域に対して塾の存在をアピールし、多くの保護者や生徒にリーチすることができます。
ウェブサイトの運営とSEO対策
塾のウェブサイトを運営し、SEO対策を行うことで、検索エンジン上での表示順位を高めます。これにより、塾を探している保護者や生徒がウェブサイトにアクセスしやすくなり、集客効果が期待できます。
ブランド戦略の構築
本部では、塾全体のブランド戦略を構築し、一貫したメッセージを発信することが求められます。これにより、塾の信頼性や認知度を高め、多くの保護者や生徒から選ばれる存在となることができます。
近年の大手学習塾の集客は、組織・マネジメント面の影響も大きい
近年、大手学習塾の集客においては、組織・マネジメント面の影響も大きくなっています。以下では、その具体的な影響と対策について説明します。
教室現場が忙しくて集客、販促活動に十分な時間を取れない
教室現場のスタッフは、日々の授業や生徒対応に追われ、集客や販促活動に十分な時間を割けないことが多いです。この問題を解決するためには、本部と教室現場の連携を強化し、業務の分担を明確にすることが重要です。具体的には、本部が広報活動を担当し、教室現場は体験授業やオープンスクールなどの実施に集中できるようにします。
教室スタッフの力量が不足しており、想定される販促活動のクオリティが維持できない
教室スタッフの販促活動のクオリティを維持するためには、スタッフの教育・研修が必要です。本部は定期的に研修を実施し、スタッフに対して最新のマーケティング手法やコミュニケーションスキルを伝えることで、販促活動の質を向上させます。また、優れたスタッフの成功事例を共有し、他のスタッフが参考にできるようにします。
一方で本部の広報も業者任せの広告運用をしていると非効率になっていることも多い
本部が広告運用を業者任せにする場合、非効率な運用が行われることが多いです。これを防ぐためには、本部自身が広告運用の基本を理解し、業者とのコミュニケーションを密に行うことが重要です。また、広告の効果を定期的に分析し、必要に応じて戦略を見直すことで、効率的な広告運用を実現します。
まとめ
大手進学塾の集客は、「上位進学校への合格実績」が最も重要であり、これを確保しアピールすることが大切です。また、効果的な集客・生徒募集を行うためには、教室現場と本部がそれぞれの役割を果たし、連携することが求められます。近年の集客には組織・マネジメント面の影響も大きいため、教室現場の業務効率化やスタッフの教育、本部の広告運用の最適化が重要です。
船井総合研究所は大手学習塾の広報活性化の実績も豊富ですので、ぜひお気軽にご相談ください。専門的な知識と経験を活かし、効果的な集客戦略を提案いたします。
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