大変化の時代、不景気に生き残った企業の特徴とは
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3年前のリーマンショック。世界的には各国の政府が大量の資金を市場に投入して一時的に危機を乗り越えることができました(そのしわ寄せが今来ているわけですが…)。
しかし、その発信源のアメリカでは日本では想像できないほど、景気が一変し、社会構造が変化していったそうです。
3年前のアメリカが直面した危機、その危機を乗り越えて成長していった企業にこそ、これから日本が直面する「景気の悪化」「変化の時代」を生き残るカギが隠されていると思います。
船井総研で今年開催されたアメリカ視察ツアーは「グレートカンパニー視察ツアー」と銘打って、不景気を乗り越え、この時代の中で成長を続ける企業の視察を行いました。その中で出てきたセオリーの中に以下のようなものがあります。
『アメリカのリーマンショックの不景気の中で伸びた会社は2つしかない』
1)会社が持つ「カルチャー(文化・社風)」を非常に大切にしている
2)利益以上の目的があって経営をしている=従業員もそれを理解している
つまり個々のビジネスモデルの精度以上に、企業=組織のあり方が重要だったということです。組織全体の目指す方向性が正しく、また組織全体が一体化してそれに共感することで、自然とファン客が生まれ、その企業の想いに共感したファン客がクチコミを広めていくという善循環を持つ企業こそが、どんな景気の局面だったとしてもお客様から必要とされ続けたということです。
実際に日本の企業の中でも「組織のあり方」の重要性に気づいている経営者様が増えつつあります。事実、今年私どもで発売したマニュアル&講演CDで「スクール・学習塾向け組織活性化マネジメントマニュアル」という商品がありますが、こちらの商品は大人気で、なんと船井総研の商品の月間販売ランキング1位を獲得したほどです。
来年以降の企業経営のあり方を考える際、景気の変動は予測がつかない点がありますので、今の段階で安易にビジネスモデルを変化させるのは得策ではありません。
しかし、企業文化を構築し、組織の方向性を一体化させる(時には異分子を排除することも必要かもしれません)、必要であれば採用活動を行う。こうした内部環境を整えていくことは今から着手することができます。
来年以降の来るべき大変化の時代に向けて「組織」の内部環境のレベルアップに意識を向けていただけたらと思います。
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