会社の目標と従業員のメリットが「逆」になるとき

2013年9月19日配信

1社員の担当する会員数・生徒数が100名近くなる
学習塾における夏期講習・冬期講習
合宿やツアーなどのイベント
経営コンサルタントをしていて、このような場面で実感するのは「現場の無意識の反抗」です。
上記のようなケースのいずれにしても、集客努力をすればするほど、現場スタッフの負担が増え、トラブル発生の可能性が高くなるため、現場としては「本音を言えば集めたくない」という状況が生まれてしまいます。
会社の目指すべき目標と従業員のメリットが逆の方向性になってしまっている状況です。
最低限のノルマを達成するために頑張る。でも、その最低限をクリアすれば会社から怒られなくなる。それならば、面倒だから「まあ、このくらいでいいか」という感覚になることが多いのです。

よほど自分の数字や仕事にプライドを持って生きている人物なら例外ですが、普通の人の感覚であれば、ある一定のレベルであきらめてしまいます。人数を集めれば集めるほど、自分は辛くなり、またトラブルの発生率が高まり、お客様にも迷惑をかけることになるのですから当たり前です。
この、ごくシンプルな「現場スタッフのモチベーション」を甘く見ていると、ほどほどの数字結果ばかりが出てきてしまう企業ができあがりますので注意しましょう。
上記のような会社の目標と従業員のメリットが逆になるケースの防止のためには、単純に会社の目指す目標達成が従業員のメリットになるようにすればいいのです。

最もシンプルなのが「インセンティブ」による歩合給発生。
シンプルな罰方向で行くと「未達成者の減給・降格」。ただし、これは離職リスクも高めます。
表彰制度なども一定の効果がありますが、表彰に興味を示さないタイプの人間を良い方向に導けない欠点があります。

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