介護業界の不祥事に見る「感情労働」産業の難しさ
9月は、あるグループの老人ホームにおける虐待のニュースを映像でご覧になられた方も多いかと思います。このグループは上場企業なのですが、この事件が報道された後、株価は半減。
あのレベルの従業員を雇用していることが明るみになったことで、今後は入居者数の減少も免れないでしょうから、企業としては致命傷となっているといえます。
ちなみに介護・福祉業界のコンサルタントから言わせれば、今回の事件はあくまで「氷山の一角」だそうで、業界が急成長する中で、明らかに収益目的で参入し、人件費を抑制する方向で利益率を上げている企業も多いとのこと。
業務の精神的負担と賃金の低さによって、最終的にどんな人材が集まるのか…は言うまでもありません。
今回の事件を見ていると、スクール・学習塾業界においても同様の事件が起こりうる業態が存在することがわかります。