今年度の春の「生徒入れ替え」をどう考えるか

2014年3月25日配信

3月が終わり、いよいよ新年度です。小中学生向けの教育業においては必然のことですが、この時期になるといわゆる「卒業」退会が生まれ、中学3年生・小学6年生になり物理的に卒業・または来年度からは塾通いをするため習い事を終わりにするなどの理由で退会する生徒が一定数発生します。
言うまでもなく大きな売上構成比を占める高学年層が一気に抜けてしまうということは、企業の売上に大きな悪影響をもたらします。
近年のスクール・塾業におけるこの「卒業退会」による年度切り替え時期の売上の減少・総生徒数の減少は、多くの企業において危機的な水準に達しています。末期的な状況では年度切り替えの段階で売上の50%が一気に喪失してしまい、春夏の生徒募集で補充が一切利かないような状況も生まれています。また、これまでの業界内では「春に一気に生徒が減少しても、春と夏前で徐々に生徒募集をしていき、年度末には挽回できる」といった感覚がありましたが、最近では春戦線でそのように楽観視していても、結局年末にいたっても生徒数が挽回できていないといったケースをよく耳にします。
いずれのケースにしても戦略のない自転車操業的な教室運営がもたらした結果です。
元来、「卒業生退会の人数分、低学年の新入生で補充する」ことが理想であり、そのために低学年向けの講座メニューや生徒募集を冬頃から頑張るべきなのですが、そういった「先を見た」取り組みができない教室長が近年増えてしまっているわけです。(これは経営側が数字のみで現場の評価を行っていることもひとつの原因です)
昨年、春時点の生徒数を「基礎数」とすると、理想としてはその「基礎数」を上回っていることがベストです。もしくは最近は春入会のタイミングが5月6月に分散しているため、6月時点の生徒数が昨年対比を上回っておきたいところです。
しかし、今年に関しては、もし6月時点で昨年の生徒数を20%以上下回っているとしたら、もうその分の挽回は通常の努力では巻き返しが難しいと考えた方がよいかもしれません。つまりは夏の頑張りで数字が取り返せる確率は非常に少ないといえるのです。
今年の春戦線の初動や現状の生徒数の状況が昨年と比して、危険水域だった場合、「これからの努力」に期待するだけではなく、まったく別の戦略も検討していく必要があるといえます。それだけ近年の教室運営はその後の集客の挽回が難しくなっているのです。

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