一流講師はモバイルで保護者と心がつながる
お付き合い先の学習塾さんでのエピソードです。
この春の体験レッスンの紹介参加率が他の校舎に比べて、数倍に跳ね上がっている校舎がありました。
そこでその校舎の校責任者の先生に話を聞いてみると、保護者の紹介が紹介を生む、紹介ツリーができあがっていることがわかりました。…と、まあここまでは紹介の原則的な話の範疇です。
では、なぜこの校舎だけそんなに「保護者からの紹介」が増えているのか?を調べたところ、ある保護者とのコミュニケーション手段が出てきました。
それは会報でも電話でも手紙でもなく「モバイルメール」と「ブログ」でのやりとり(笑)
この先生はモバイルメールやブログで保護者の皆さんと密接な関係を築いていたのです。まさに心の接客であり、顧客密着です。
確かに今時の保護者はモバイル世代。コミュニケーションをメールなどで取る事に不都合があるどころか、むしろ電話よりそちらの方が楽という発想があるのでしょう。さらに、これだけ共働き家庭が増えた現在、いちいち電話をするのは保護者の方にとっても負担が大きいというのもあると思います。
ちなみに、この先生のケイタイを見せてもらい、紹介リーダーとなっている保護者の方からのメールを拝見させていただいところ…。
「子供があてにならないので●●●講習の詳細を教えてくれますか(^^)」
といったメッセージや、記号・顔文字を使ったメールがズラリ。中にはハート記号もありました。
女性同士なのでいいですが、これが男の先生とお母さんとのやりとりだったら危険です(笑)それくらい親密なメールのやりとりが生まれているのです。モチロン全てテーマは「その子の成績アップについて」です。
こうしたやりとりを続けていけば、確かに保護者の方はスクールの先生を信頼してくれるでしょう。通塾の際に子供が不安や不満を持った場合にも、一通保護者の方に事前にメールを送っておくだけで、様々なリスクが回避できると思います。
企業側からすればたった1通のメール。でも、そのメールの重みがあるように思います。私達も好きな子からのメールはたわいもない一文だったとしても、なんか重みがあったものです(笑)
ただ、個人の先生が携帯でアドレスを持ってしまうのは危険も伴いますので、校舎に1台公式の携帯を買っておくのが◎でしょうね。
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