スクール企業のあるべき成長戦略
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1拠点の会員数アップ・売上アップが成功し、ひとつのビジネスが成功したスクール企業において、次に考えていかなければならないのが「企業としての成長戦略」です。
1拠点でいかに収支が安定していたとしても、1拠点のみの売上や利益では、経済状況が大きく変化する、競合企業が進出してくる、社内で何らかの事件が起きたときに、経営困難に陥ることが多くなるからです。
つまり、1拠点の安定は長期的には時代の波に飲み込まれてしまうことが多いので、企業としての成長も模索していかなければなりません。
この企業としての成長戦略についてですが、様々な方向性が考えられる一方で、自社の特性を考慮しない拠点展開のみを続けていては、逆に将来的な経営不安を抱えることになりますので、企業成長のための「次の一手」は慎重に選択しなければなりません。
成長戦略として最もポピュラーでイメージしやすいのが、
1.新規出校(複数拠点展開)です。
しかし、複数拠点展開においては「適正な人材が育っているか?」「商圏(マーケット)は十分にあるか?」「ライフサイクルは成長期か?」「ゼロからのスタートで本当に集客ができるのか?」「安定した教務クオリティが維持できるか?」など、既存校とは全く違う環境からのスタートになる状況で、業績を同様に上げられるかどうかの不安要素を抱えることになります。
上記のいずれかの要素が未知数、または不足した状況での拠点展開は、売上が上がらないだけでなく、たとえ一時的に売上をアップできたとしても、5年~10年スパンで見ると最終的には業績低迷を引き起こすことになりますので注意が必要です。
複数拠点展開はわかりやすく、掛け算の論理で業績がアップする戦略ですが、中長期的には様々な不安要素を抱えることも知っておきましょう。
上記の他にも企業の成長戦略としては
2.商品・業態付加 3.異業種参入 4.通信教育開始 5.FC事業開始
などがあります。
いずれの戦略においてもメリット・デメリットがありますが、企業の内部環境・外部環境、時流、経営方針などによって、向き不向きがありますし、薬にも毒にもなりますので、企業としての成長戦略は慎重に決定するようにしましょう。
決して「他企業がこうしているから」という理由で選択することがないようにしましょう。
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