スクールビジネスにおいて、新規事業や拠点展開をするのに一番向いているのが「春」と「秋」になります。

春・秋、どちらもスクール業界の繁忙期であることが最大の理由ですが、春開校と秋開校においてはそれぞれメリットが異なります。
春開校は気温の上昇と「何か新しいことを始めようかな？」という年度がわり、季節がわりの消費者のモチベーションの高まりを最大限に活かして募集することが可能になります。ある意味、「一気に生徒募集を成功させたい」開校の時には春開校が向いているといえます。

また学習塾などの開校の場合は、夏期講習が存在するため早期の段階で一時的に収益を黒字化することが可能になります。

一方で秋戦線は春戦線と比べると季節指数は若干落ちてしまいます。
しかし、秋開校の最大のメリットは来春を見据えた「息の長い認知＆募集活動」を成功させやすいというメリットがあります。春開校の場合、どうしても６～８月が募集に向かない時期＝低迷期になってしまいますが、秋開校の場合、若干１２月は低迷しやすいものの、９～１１月の秋戦線募集、さらには新年の１月からの春戦線募集といった具合に、二段階の募集プランを組上げることが可能になります。

秋戦線で最初の募集と認知度アップを行い、その高まった認知度によって新年からの春戦線で一気に生徒数をブレイクさせるという、下準備と本格的募集の使い分けができるようになるのです。
つまりは秋戦線は「半年スパンで見た場合、最も失敗にしにくい開業」スタイルだといえるのです。

上記のメリットを享受するためにも、秋戦線の開校の時には年内に継続的に認知度アップの地道な販促活動が必要不可欠になります。この準備をおろそかにすると、翌春からの募集が失敗してしまいますので注意しましょう。

逆に秋戦線でしっかりと第一次募集、認知度アップを成功させたスクールの場合、春戦線の募集には大きな反響が期待できるのです。

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