シニア?団塊世代向けのスクールのあり方の真実

2014年2月11日配信

現在、スクール・教育業界ビジネスにおいて、ニーズと人口ボリュームが多い市場は、「子育て・習い事」市場と「シニア向け習い事」市場です。
しかし、この「シニア向け」市場を間違った認識でターゲット設定しているスクール様が多いように思います。ポイントとなるのは

1.「シニア」を何歳以上ととらえているのか?
2.その「ターゲット年齢」の本質的なニーズを把握しているのか?

この2つを正確に把握しておかなければ、マーケティング施策が大きくブレてしまいます。

例えばパソコン教室業界では「シニア向け」教室が市場では最も大きなシェアを獲得しています。パソコンを使えない世代の方々に対して、基本操作の使い方を教え、丁寧に教えますというスタンス、さらにはレッスンだけではなく「コミュニティ」要素を重視するビジネスモデルです。
これまで10年間このシニア向けパソコン教室のニーズを支えていたのは現在70〜80歳の世代であり、団塊の世代より上の世代です。
確かにこの客層は、会社員人生の中でもパソコンを使うことがなく、基本操作から学ぶというニーズがありました。
そのため、この世代の客層は基本操作から学ぶというカリキュラムや、内装や教材などのデザイン性やセンスなどもあまり問題になるケースがなかったのです。

しかし、現在人口ボリュームが最も多い65歳前後の「団塊の世代」。さらにその下の世代は、「シニア」というイメージと離れた活動的な世代ですし、年寄り扱いを嫌います(ちゃっかり割引は活用しますが)。
また、この世代はある程度パソコンの基本は学んでいるケースが多いため、基礎から全てやりなおすというカリキュラムに抵抗を示すことが多い上、多種多様なサービスを受けてきた世代であるため、目が肥えていて「レベルの低い」教材やサービス体制にはシビアに反応してしまいます。

このような「シニア」設定のズレが今のパソコン教室業界では問題になっています。
チラシでシニア向けを打ち出してお客様を集めても、カリキュラムの問題やイメージの問題で思うように長期継続受講にならなかったりしています。
これは上記のような「シニア」ターゲット設定のズレが原因です。

パソコン教室に限らず、今後のスクール業界で「シニア市場」を獲得するためには、その世代の特性を把握した上で的確なメッセージや商品を打ち出していかなければ、時代に取り残されてしまいます。

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