シニアを甘く見たシニア向けスクールは失敗する

2012年5月15日配信

カテゴリ:
経営戦略

スクール業界において今後の大きな市場として「シニア市場」に注目される企業様は多いかと思います。
確かに今後は人口ボリュームがあり、可処分所得も高い団塊の世代がスクール市場の見込み客となりますので、重要な市場であることは間違いありません。

しかし、これまでの「シニア向け」の考え方と、これからの「シニア向け」の考え方を混同して考えると、この重要なマーケットを全く取りきれない可能性があるので注意が必要です。

今後60代になってくる団塊世代は、ハッキリ言えば「シニア」とは言えないほど活動的です。
「アクティブシニア」という単語にすら拒否感を当人たちが覚えるほどに元気だといえます。
だからこそ「年寄り扱い」を嫌いますし「シニア扱い」も嫌います。

むしろ「生き様がステキな、オシャレな『大人』」扱いをされることを望んでいることの方が多いといえます。さらに言えば、団塊の世代は高度成長期を生き抜いてきた「消費意欲旺盛」な世代なので、企業側のサービスや商品を見る目がシビアです。安易な企業側の思惑も読み取ってしまいますし、消費者を甘く見たような仕組みにはNOをつきつけてくれます。
要するに「成熟された消費者」であり、企業側への要求が高いのがこの世代の特徴でもあるのです。

様々な業界で下記のような取り組みが見られますが、このような行動を続けていては今後の意識の高い「大人」の方々のハートをつかむことは難しいでしょう。

・60歳以上を一律シニア扱いした接客対応をする
・お客様を「客」として扱わず「生徒」として下に見た発言をする
・テキスト代やスクールの備品が相場より高くボッタクリのイメージがある
・スクールの内装や外観のデザインがダサい
・健康食品会社や介護施設がスクールを行う(狙いが丸見え)
・お年寄りはさびしがりやでコミュニティを求めていると思い込んでいる(全員ではない)

皆さんのスクールでは大丈夫でしょうか?
「シニア向け」や「シニアマーケット」といった言葉のイメージが先行することは、経営判断を鈍らせるため注意が必要かもしれませんね。

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