『成長戦略』企業成長のためには”事業領域の選定”の発想が重要
スクール・教育業界の企業様で圧倒的に多い発想が「本業・自業種専念」型です。要するに元来自社が取り組んでいたジャンルに事業を専念し、その事業の横展開(拠点展開)によって業績を上げようとする考え方です。
この発想になる最大の理由は、スクール・教育業界の経営者様・経営幹部様の多くが、もともとその分野の専門家であり、講師でもあるため、その分野に愛着があり、業界を良くしようとする志を持っているからだと思います。
この発想自体は素晴らしいことです。
しかし「企業の成長」という観点から考えると、この考え方はしばしば足かせになるのも事実だといえます。なぜなら、どのビジネスにおいても「旬」「ブーム」があり、要するにライフサイクルの影響があります。また人口参加率というマーケットの限界も存在します。
上記のような市場の変化や上限を考えると、どうしても単一事業による企業の成長にも自然と限界が来てしまうのです。
そのため「企業の成長」を考える上では、自社の専門となるメイン業種を重視することを前提として、それ以外にも成長性のある分野やメイン業種と相乗効果が得られそうな分野への事業展開をしていくことが重要になります。
これは他業界、特に飲食業界で考えてみるとわかりやすいかと思います。飲食業界において成長を実現している企業の多くは、複数の業態を上手に展開している企業が圧倒的に多数になります。
市場の成長性のない分野においては、どれだけ頑張ったとしても企業の業績は横ばい、良くて微増にしかなりません。この状況の中では長年頑張っている社員に対して給与アップという形で、その努力に報いることも困難になってしまいます。
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