「忙しい!」の先に見えるものがある

2013年5月9日配信

私がスクール業界の経営に携わって10年以上が経過しますが、
スクール業界の悪癖のひとつが「忙しいから人員を増やして欲しい」という声が安易に使われることだと思っています。

「講師一人あたりの担当生徒数が増えているので講師を増やして欲しい」
「事務作業が追いつかないので残業をさせて欲しい。人員を増やして欲しい」
こうした声があまりにも多すぎるのです。

特に上記の「講師一人当たりの担当生徒数」の問題は、クレームが起きたり、問題が起きたりすると、「やっぱり人員を増やさないといけない」という発想になりやすく、非常に発生確率が高い問題発言だといえます。

ビジネスの世界では常識ですが、人は「自分のキャパシティ以上の仕事量をこなそうとして初めて生産性を上げよう、効率化しようと考える」ものです。
そのため「忙しい!」というのは当たり前で、重要なのはそこで泣き言を言ってしまうのか、それともその忙しい環境の中で、業務効率を1.3倍にしてなんとか仕事を回せる力を身につけるようになるのかの違いなのです。
言うまでもなく前者の「忙しい」と感じて泣き言をいってしまうタイプの人間には成長もありませんし、それは担当校舎の業績が上がらないことにもつながってしまいます。

「忙しいから人を増やして欲しい」。
それは本当に「忙しい」のでしょうか?
今までの自分の感覚でそう思っているだけではないですか?…

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