『組織活性化人材育成』スクール業界で働く人の心得(13)~ブラック企業のカンチガイに要注意~

2022年2月8日配信

最近の若手ビジネスパーソンの就職活動や入社数年間の働き方を左右する重要なキーワードのひとつに「ブラック企業」という単語があります。しかし、本当の意味で「ブラック企業」という単語の定義を理解して活用しないと、とても危険な言葉だと思っています。
どうしても社会経験が未熟な若手社員だと「労働環境が厳しい」=ブラック企業というカンチガイをしてしまいがちで、間違った離職をしてしまう危険性があるからです。
「ウチは休日にまで研修などの社内行事がある!こんな会社はブラックだ!」とか、「数字ノルマを課されて怒られる!ブラックだ!」「ウチの会社はみんな社員が辞めていく!これはブラック企業だ!」とかですね。
ハッキリ言いますが、社員を成長させるために厳しい環境を渡しているのであれば、それはブラック企業ではなく、理想的な会社である可能性が高いのです。
さらに言えば、入社10年以上の社員が複数名以上存在し、その人が年収500万以上もらっているような状況であれば、そういったキャリアアップ&昇進ストーリーが存在するのですから、やはり未来の道が閉ざされたブラック企業とはいえません。
残念ながら能力不足であって昇給できない、その結果辞めていく社員が8割いたとしても、それは単純に競争原理に敗れているだけであって、本当の意味ではブラック企業ではないといえます。
逆に全社員が満足して昇給をし続ける会社は最後は倒産するご時勢ですから、むしろ適正な健康企業ともいえます。
ハッキリ言いますが本当のブラック企業というものはすごい企業体質です…。
状況を聞いていると会社が社員の人生を抱えようと成長させる意識を全く感じない。
人への投資をせず、期待もしない。それに気づいた社員は優秀な人材から辞めていく。だから会社側もそれに気づいて社員に期待することがさらにできない・・・
上記のマイナスの無限スパイラルが続いて、その中でスクールのサービス品質はドンドン低下していくわけです。まさに最低の会社といってもいいでしょう。本当のブラック企業は社員が変に知識をつけてもらっても困るので、こうしたレポートを社員に読ませたり、研修をしたり、MTGをしたりさえしません。
真のブラック企業!?というのは、労働条件とか環境の良し悪しや離職率ではなく、
入社5年以上の正社員が誰もいない。昇給・昇進している社員が誰もいない。
会社が社員の人生に責任をとろうとしていない
などの条件があてはまり、目利きの出来る優秀な人材から逃亡するような会社のことだと考えましょう。力のない若手や根性のない人材が早期に辞めていく会社は決してブラック企業ではなく、単純に厳しく健全な会社です。

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